尾崎悌之助展―フォーヴィスムと鳥取―

2010年10月25日(月)-2011年3月31日(木)

9:00-18:00 入場無料

1910(明治43)年、鳥取市元魚町に生まれた尾崎悌之助は、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)に進み、関西美術院で黒田重太郎に絵画を学びます。在学中より独立展などに出品し、卒業とともに帰郷した後も、義兄の伊谷賢蔵らが結成した行動美術協会に所属し、中央での活躍を続けました。

「私がいささかでも誇りにすることは、戦争中でも決して画筆を捨てなかったことと、初めて鳥取にフォービスムを紹介し広めたことである。」(1973年、尾崎悌之助)

フォーヴィスムとは、マティス、ドラン、ヴラマンクなどの画家に代表される、20世紀初頭に興った絵画運動です。「フォーヴ(野獣)」の名が示すとおり、それまでの理知的な絵画表現から脱却した奔放で荒々しい色彩と画面構成を特徴とし、後の美術史に大きな影響をもたらしました。尾崎は何気ない鳥取の風景を、くすんだ色彩と大胆なマチエールで描きだして、「尾崎フォーヴ」とも呼ばれる特異な画風を確立しました。画家が追求した独特のフォーヴィスムのスタイルを、故郷、鳥取を描いた約20点の作品群を通して紹介します。