尾崎悌之助展―画筆を捨てず―

2011年10月10日(月・祝)―2012年5月6日(日)

9:00―18:00 毎月第3水曜日、年末年始休 入場無料

 1910(明治43)年、鳥取市元魚町に生まれた尾崎悌之助は、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)に進み、関西美術院で黒田重太郎に絵画を学びます。在学中より独立展などに出品し、卒業とともに帰郷した後も、義兄の伊谷賢蔵らが結成した行動美術協会などで中央での活躍を続けました。
 1986(昭和61)年、76歳で亡くなるまで、作品制作に意欲を燃やし続けた尾崎悌之助の画業は平坦なものではありませんでした。戦争による中断と、鳥取大火による作品の焼失、晩年には尾崎自身の体調不良などが、彼の画業を妨げようとしましたが、常に不屈の精神で画筆をとり続けました。特に、1952(昭和27)年、尾崎が42歳のときに被災した鳥取大火での体験は、画家として円熟期を迎えていた彼の半生そのものともいえる作品群の、ほとんど全てを失うという過酷なものでした。焼失を免れた大火以前の作品はわずか数点。喪失感に打ちひしがれながらもキャンヴァスに向かうことをやめなかった尾崎は、その後再び多くの作品を世に遺しました。
 尾崎は画業に邁進する一方で、その一途で朗らかな人柄をうかがわせる多くの随筆を遺しています。作品を失い、住まいを失った空虚。展覧会にふれての奮起。旅の途上での無邪気な好奇心。淡々と綴る尾崎の文章は、作品に挑む画家の心の機微を生き生きと描写しています。
 尾崎悌之助が歩んだ悦びと苦悩の画業を、遺された作品約10点と折々に綴られた文章を通してご紹介いたします。

講演会

2011年12月11日(日)14:00-15:30

「尾崎悌之助 作品と言葉」

講師:前田環奈(株式会社小田屋尾崎)

聴講無料 先着30名

ワークショップ 

2012年3月24日(土)14:00-16:00

「絵に言葉をのせて2人で1つの作品をつくろう」

講師:前田環奈(株式会社小田屋尾崎)

参加費 / 1人500円 年齢制限なし 要予約

※詳しくはお電話かメールでお問い合わせください。

※親子やお友達同士でお気軽にご参加ください。 

《マリアとキリスト》1962年
油彩・キャンヴァス 91.0×116.7cm

《古代ギリシャへの憧れ(B)
ラピタイの女》1975年
油彩・キャンヴァス 116.7×91.0cm

《古代ギリシャへの夢》1976年
油彩・キャンヴァス 116.7×91.0cm

《こま犬の怒り》1981年
油彩・キャンヴァス 116.7×91.0cm