第5回元魚町1丁目芸術祭 関連企画                               元魚町が生んだイケメン俳人 尾﨑坡酔展

2016年10月1日(土)-23日(日)

9:00-18:00 10月19日(水)休 入場無料

尾﨑坡酔(本名:尾﨑脩三)は、明治16年、鳥取市元魚町1丁目に、又次郎とつねの三男として生まれました。 明治29年、鳥取中学校(現鳥取西高等学校)に入学すると、後輩の尾崎放哉らとともに「卯の花会」に参画し、雅号「巴水」(のち坡酔)の号で俳句を発表するようになります。 明治34年、鳥取第一中学(鳥取中学改称)卒業後、東京に遊学しますが病気のため進学を断念し帰郷。 長兄信太郎が運営する鳥取孤児院(現鳥取こども学園)の事務を統括する傍ら、川端にて活動写真館「帝国館」を経営し、鳥取で初めてオーケストラを導入します。 映画、写真、音楽といった様々な芸術ジャンルの当時最先端の動向を吸収しながら坡酔は、 師・正岡子規をはじめ、田中寒樓、河東碧梧桐ら俳壇の第一線で活躍する俳人と交流し、昭和14年に亡くなるまで、山陰を舞台に精力的に句作を行いました。 坡酔の作品は、鳥取という風土に立脚し、その豊かな自然や人々の日常生活を詠んだものが多く、俳句の五七五という定型や季題趣味を越えて、直接経験した感興を句に取り入れる「新傾向俳句」と呼ばれています。 本展は、坡酔の生家で開催される初個展で、マルチに活動した坡酔の業績を、 短冊や写真などの資料により多面的に紹介します。

協力:鳥取県立図書館、鳥取市歴史博物館

講演会

10月1日(土)14:00-15:00

演題:「もうひとりの"尾﨑"」

講師:西尾肇氏(鳥取短期大学非常勤講師、前・鳥取市立中央図書館長)

会場:gridⅠ 聴講無料 先着30名

尾﨑坡酔≪平ら屋建この丘の空 
飛行機が夕立雲をくぐる≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪下略寒し忌憚に巻ける
文ならん≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪餘寒水穴鴨にたぐひ鳴く鴉≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪庭に羽を擴げた孔雀
檜葉の梅雨晴≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪俳諧に故人ある路や年忘≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪郷党に示す詩のあり松の内≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪寒見舞紅葉緑菜配し鳧≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪犬公方そしる下情や五月雨≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪鹿の声帷幕に僧を招きけむ≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪松落葉梢枯るゝ社格昇進す≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪他力念獨悟も誘う寒さ哉≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪水はしば代われども
金魚の餌枯れ≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪東風濱や端漁の
出舟に季なし魚≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪雪靄に似て降る灰や
鶏屋に迠≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪夏菊の紅が一つ大きな梅雨≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪若葉風流るゝや軒の釣葱≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪磧耕地延ぶ藪止まり
榾積めり≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪紙鳶天心秩父二橋の
風の瀬に≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪冬日刷く野試合名残の
球鳴りや≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪紅毛城倭人修理や更衣≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪風媒花虹晴らす裏山の雨≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪冬胡瓜など黄バナナ
籠に彩れり≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪駕舁の左祖の痛や山笑ふ≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪寮生活の充実や
讀む書炭は刎ぬ≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔≪干したりし衣に酒班や
春惜しむ≫
短冊 鳥取県立図書館蔵

尾﨑坡酔《雪木立》
写真 7.5×9.8cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《新猿蟹》
写真 10.2×7.5cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《青谷海岸をのぞむ》
写真 25.3×30.3cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《芸者さん》
写真 29.8 ×20.9cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《関金の村》
写真 30.2×42.6cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《作品(ポートレート)》
写真 29.5×20.8cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《改築された帝国館(昭和初期)》
写真 29.8×20.7cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《無題(女性像)》
写真 58.3×43.0cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《無題(裸婦像)》
写真 29.4×22.3cm
鳥取市歴史博物館蔵

尾﨑坡酔《無題(うちわのある室内風景)》
写真 29.1×21.0cm
鳥取市歴史博物館蔵