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山下健 紬訪問着 -モノトーン熨斗目で、ご自分らしく輝いて-

2021年09月01日

皆様、こんにちは。
鳥取の尾﨑呉服店です。


朝晩は幾分涼しい風が吹き、少しずつ秋めいて参りました。着物のお洒落が楽しい季節の到来です。今回のブログでは、単衣でも袷でもお召しいただける新入荷の紬訪問着をご紹介します。



山下 建 着尺 400px.jpg 山下健 訪問着 浮織  400px.jpg 亀甲袋帯 1 250px.jpgのサムネール画像
山下健 熨斗目紬訪問着 浮織 グレー縞
 *価格はお問合せ下さい。
池口平八 袋帯 濡れ抜き 唐織 亀甲詰
 ¥550,000-(税込)



鳥取青谷在住の染織作家山下健の紬訪問着です。矢車附子などの草木で染めた鼠色の濃淡で熨斗目文様が表現されています。本来、熨斗目は武家の小袖の文様であったこともあり、マニッシュな風格を感じさせます。グレーのグラデーションによるシャープな熨斗目のパターンは工芸的になり過ぎず、洋服感覚で装うことができ、いつものシックな洋服のイメージと大きくかけ離れることはありません。柔らかものの訪問着ですと、どうしてもフェミニンになりがちですので、洋装とのギャップを避けたい方、ご自分らしい媚びないスタイルを貫きたい方には、熨斗目文様の織訪問着がお勧めです。


今回は、山下健の紬訪問着に負けない品格を備えた池口平八の袋帯を合わせました。濡れ抜きの唐織で亀甲柄を詰め、技を尽くした池口の帯。控え目ですが、光を受けると精緻な輝きを放ち、オーラのある袋帯です。帯を声高に主張させるのではなく、ほとんど色を加えず着物に溶け込ませることで、山下の紬訪問着の魅力を最大限に引き出します。全体は渋いトーンながらも、不思議な華やかさが静かに立ち上がるコーディネイトとなりました。


お仕事のシーンでちょっとした会に出席する際、洋服では心許ないと感じる年齢に差し掛かると、着物の力を借りることになります。結婚式や卒入学式などで着用する訪問着をたくさんお持ちの方でも、ビジネスの重要な場面で纏う極上のスーツのような着物となると、意外に手薄の方が多いのではないでしょうか。武士が裃の下に着用した小袖の段模様に端を発する熨斗目文様の紬訪問着は、普段のジャケットスタイルの延長線上で違和感なく着ることができ、ビジネスシーンで重宝します。また、アップの写真をご覧いただくとお分かりのように、山下健の紬訪問着は、端正な熨斗目の意匠に加えて浮織が随所に施され、単にシンプルなデザインだけでは終わらない、知的な奥行きがあるので、ワンランク上の装いになります。


尾崎呉服店では、着物と帯の取り合わせは勿論、全体の印象を左右する帯揚、帯締をはじめ、草履やバッグなどの小物も組み合わせてトータルなスタイリングをご提案します。今年の秋は、どこまでも研ぎ澄まされた美しさが冴えわたる山下健の熨斗目紬訪問着を、ご自分らしく颯爽と着こなし、輝いてみられませんか?




*御仕立て代は価格に含まれておりません。

*当店では積極的なネット販売は致しておりませんが、電話やメールでご連絡をいただき、ご注文を承ることは可能です。気になられる商品がございましたら、お気軽にお尋ねくださいませ。

カテゴリー|新商品

投稿者|呉服スタッフ

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